アルコール製品|「除菌液」と「消毒液」の違いって?医薬品の意味は?

アルコール除菌液とアルコール消毒液の違いは?雑貨扱いと医薬品扱いで何が違うの?
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もともと人気の除菌グッズですが、新型コロナが発生してからは今まで以上に多くの人が利用するようになりました。コロナが5類に移行するとはいえ、今後もインフルエンザと同じく身近なウィルスとして付き合っていく必要がある以上、除菌グッズは手放せないアイテムとして利用し続けることになると思います。

新型コロナの影響で、除菌グッズは普段の生活になくてはならない存在になったよね。

そんな除菌グッズですが、ショップでは実に多くの商品が発売されています。除菌シートや除菌スプレー、除菌用ジェルなど、その他にも多くの除菌アイテムがあり、購入する時に少し迷ってしまうほどです。その数多くの商品のひとつとして、アルコールを成分として使った「アルコール除菌液」というものが販売されています。また、似た商品として「アルコール消毒液」というものも販売されています。これらはそれほど珍しい商品ではないので、知ってる人もいるかと思います。

この「アルコール除菌液」と「アルコール消毒液」ですが、どういった商品なのでしょうか。また、一見すると同じように見えますが、これらは一体何が違うのでしょうか。この記事では「アルコール除菌液」と「アルコール消毒液」の違いを解説していきます。今まで疑問に感じていた人や、これから購入を考えてる人などにおすすめの記事です。

こんな人におすすめ
  • アルコール除菌液とアルコール消毒液の違いがよくわからない
  • 「医薬品・医薬部外品」とそうじゃないものの違いを知りたい
  • 商品の選び方がよくわからない
  • 医療的ケアの場合、どちらを購入すべきか迷っている
目次

アルコール除菌液とアルコール消毒液

アルコール(エタノール)除菌液・消毒液

アルコール除菌液・消毒液のアルコールとは主にエタノール(エチルアルコール)のことをさします。飲料用のアルコールと成分は同じですが、飲むことはできません。あくまでも除菌・消毒用に使用するためのものです。

アルコール除菌液とは

アルコール除菌液(除菌用アルコール)は、その名の通り除菌を目的とした製品です。多くの場合エタノールを成分の一つに使用していますが、その濃度には特に規定はありません。

製品区分としては「雑貨(雑品)」扱いになっており、一般利用を考えた商品という感じです。製品としての規約が緩い分、除菌要素以外の特徴も備えたアルコール除菌液も販売されています。

アルコール消毒液とは

アルコール消毒液(消毒用アルコール)は、エタノールを主成分とした溶液です。菌やウィルスを殺菌・消毒するための溶液で、エタノール濃度76.9~81.4%(vol%)に設定されています。

製品区分としては「医薬品・医薬部外品(指定医薬部外品)」になります。医療的ケアが必要になる場合は、こちらの商品を使用することが望ましいといえます。

主な効果や特徴

アルコール除菌液(※エタノールを主体とした除菌液の場合)とアルコール消毒液は、どちらもエタノールを主成分にしているので、基本的な効果や特徴は同じです。また、使用しているエタノールの成分にも違いはありません。

主な効果や特徴は次に示す通りです。

  • 除菌・殺菌・消毒効果
  • 消臭効果
  • 速乾(揮発性が高い)
  • 乾燥後は無臭

「雑貨」扱いと「医薬品」扱い

「雑貨」扱いと「医薬品・医薬部外品(指定医薬部外品)」扱い

医薬品・医薬部外品(指定医薬部外品)は厚生労働省の認可を受けたもので、雑貨(雑品)は認可されていないものです。雑貨扱いは厚労省の認可がないだけで、商品として販売することは問題ありません。

実は、除菌液と消毒液の違いはこの認可を受けているかどうかという点にあります。販売において薬機法(旧薬事法)というものがあって、医薬品もしくは医薬部外品(指定医薬部外品)以外は「殺菌」および「消毒」と表現することはできません。これが理由で、雑貨(雑品)扱いの商品については「除菌」と表現しています。

雑貨扱いの場合「殺菌・消毒」と表記できないので「除菌」と表現しているんですよ。

「殺菌・消毒」と「除菌」は菌を殺すという意味においては同じです。

商品の選び方

アルコール除菌液・消毒液の選び方
アルコール「除菌」液
アルコール「消毒」液
  • 【エタノール濃度】
    決まりなし
  • 除菌
  • 雑貨(雑品)
  • 比較的安価
  • 【エタノール濃度】
    76.9~81.4%(vol%)
  • 殺菌・消毒
  • 医薬品・医薬部外品(指定医薬部外品)
  • 比較的割高
アルコール「除菌」液

衛生目的で日常的に利用する場合

アルコール「消毒」液

医療的なケアなど、一定レベルの衛生処置が必要な場合

衛生目的で日常的に利用する程度であれば、除菌液・消毒液のどちらを選んでも問題ありません。しかし、医薬品・医薬部外品扱いである消毒液は少し割高になるので、コストパフォーマンスを考えるのであれば、除菌液を購入したほうがよいでしょう。ただし、その場合はなるべくアルコール濃度が高いものを選ぶことをおすすめします。

患部の消毒や医療器具の殺菌などその他医療的ケアなどの場合は、医薬品・医薬部外品(指定医薬部外品)のアルコール消毒液を使いましょう。

まとめ

どうでしょうか、アルコール除菌液と消毒液の違いは理解できましたか。

どちらも菌を殺す目的なのは同じですが、薬機法により製品表示が違っています。商品を購入する際は「除菌」か「消毒・殺菌」のどちらの表示になっているかを見れば製品区分がわかりますが、念のために医薬品・医薬部外品の確認をしてから購入しましょう。

アルコール除菌液とアルコール消毒液の違いは?雑貨扱いと医薬品扱いで何が違うの?

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